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カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、シャルドネが育苗場の出荷品目を独占

2019年1月31日 ケレナ・トドロフ

カリフォルニアのバルクワインの在庫数が増え、バルクワインの価格が下落の一途をたどっている。その一方で2018ヴィンテージの収穫量は、440万トン台に達する見込みだ。

「ここに変化が起きています。」水曜日にサクラメントで開催されたUnified Wine & Grape SymposiumのState of the Industry(業界の現状)のセッションにおいて、Ciattiの共同経営者グレン・プロクターはそう語った。「市場は、今や新たな枠組みに順応しつつあるのです。」

しかし、将来のブドウの収穫量に対して、どのようなことが予測されるだろうか?

水曜日のシンポジウムでプロクターのすぐ後に登壇したAllied Grape Growers代表のジェフ・ビターによると、2018年におけるブドウの苗木の売上数は2200万株にのぼる。これは、2014年以来最多である。この売上増は、畑に新たにブドウを植樹したいと考えるワイナリーの増加によるところが大きいとビターは言う。

ビター曰く、カリフォルニアでは総じて白ワイン品種よりも遥かに赤ワイン品種が好まれる傾向にある。2018年におけるブドウの苗木の総売上の69%が赤ワイン品種であったのに対し、白ワイン品種は31%に留まる。売上の上位3位は、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、シャルドネだ。ビターによると、この年に植樹されたブドウのうち、カベルネ・ソーヴィニヨンが30.6%、ピノ・ノワールが25.6%、シャルドネが18.9%を占める。

昨今ソーヴィニヨン・ブランの人気が高まってきている。調査によると、2018年に植樹されたソーヴィニヨン・ブランの株数は2016年や2017年のおよそ2倍に増えている。米国最大規模の育苗場におけるブドウの売上動向を調査したところ、北内陸部におけるソーヴィニヨン・ブランの作付面積は、2018~2021年の間に36%まで拡大すると予想されている。

カリフォルニアにおけるワイン用ブドウの作付面積は、ここ数年間の伸び率に比べると、それほど拡大してはいない。ビター曰く、ワイン用ブドウ全体の作付面積の伸び率は、2018~2021年で僅か0.5%ほどと予測されている。「これは我々にしてみれば良いことではないでしょうか」とビターは言う。増加が見込まれている年間15000エーカー分の生産量を現時点において市場が吸収できない状態にあるため、「これは良いニュースです」とビターは述べる。

しかしブドウの植樹に関する動向は、地域によって異なる。調査によると、カベルネ・ソーヴィニヨンとピノ・ノワールの作付面積は、ナパとソノマを含むカリフォルニア沿岸部においては拡大を続けている。これは、1ボトルあたり大体10~20ドルの価格帯のワインを生産するためだ。

「これこそ我々のターゲットであり、我々が販売しなければならないワインです。」予想収穫量に言及した際、ビターはそう述べた。調査によると、ワイン用ブドウ全体の作付面積は2021年までに6%伸びる見込みだ。「これは非常に良い伸びです。カリフォルニアワインの成長は正にここで起きているのです」とビターは語る。

ビター曰く、2021年までにワイン用ブドウの作付面積の3分の2をシャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワールが占めることになるという。「かつてワイナリービジネスにおいて提供しなければならないブドウ品種は、チョコレート、苺、ヴァニラの3種類であるという話が出たことがありますが、それこそまさしくこの3品種のことです。」とビターは言う。

プロクターによると、現在市場に出ているバルク売りのカベルネ・ソーヴィニヨンは、カリフォルニア沿岸部の400万ガロンを含め、計6200万ガロンにのぼる。このうち、ナパヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンは60万ガロンに達する。プロクター曰く、価格は割とすぐに下落していった。ナパのバルクワインに関してはいくらかの需要があったが、販売者がオファーに応じることは滅多にない。販売者は新しい価格に順応する必要があるとプロクターは言う。

ローダイとデルタ地域一帯を含む北内陸部におけるワイン用ブドウの作付面積の伸び率は、2%の予想だ。セントラル・ヴァレーの作付面積は、6%まで縮小すると予測されている。

育苗場の報告によると、カリフォルニア州全体におけるブドウ品種の売上トップはカベルネ・ソーヴィニヨンで、ピノ・ノワールとシャルドネがその後に続く。2018年の時点において結実をしない(樹齢の若い)カベルネ・ソーヴィニヨンの植樹面積は1万7千エーカー以上、もしくはカベルネ・ソーヴィニヨンの植樹面積全体の14%を占めている。同様に、結実をしない(樹齢の若い)ピノ・ノワールの植樹面積は1万エーカー以上、ピノ・ノワールの植樹面積全体の16%、結実をしないシャルドネの植樹面積は、千エーカー程でシャルドネの植樹面積全体の9%を占めるという調査結果が出ている。

「これは、ここ2~3年間のうちに我々が目にしてきた市場の動向やトレンドとある種の一貫性があります。このような需要を生んでいる何らかの要因が存在するのです」 とビターは言う。「しかしながら、今後これらの品種を中心に市場は成長してゆくのでしょうか?果たして近い将来、このような供給を既存のシステムの中で回してゆくことが出来るでしょうか?」

ビターは、見通しを誤ることなく調整を図るようにと聴衆を促した。ワイン産業は、「極めて安定期にある」と彼は強調する。

3日間にわたって開催されたUnified Wine & Grape Symposiumは、本日をもって終了した。

WineBusiness.comより